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医師・専門家監修

この記事の監修者

医学博士 大塚 亮

2025.06.25

【お医者さんのコラム】免疫力が落ちてるかも…そんな時こそ“腸内環境”をチェック

気温や湿度の変化が激しいこの季節。
「体調がなんとなくすぐれない」「風邪をひきやすくなった」そんな方もいらっしゃるかもしれません。
そんなときこそ意識したいのが「免疫力」。
そして、実はその働きを支えているのが、私たちの“腸”なのです。

目次

腸を整えることが、免疫力アップの第一歩?

口から入った食べ物は、胃や胆汁などの消化液で分解され、ほとんどは小腸で、水分は大腸で吸収されます。つまり、体に取り込むかどうかを最終的に決めているのが“腸”なのです。

腸の内側はヒダ状になっていて、表面積はテニスコート1~1.5枚分にも及ぶといわれています。食べ物と一緒に、ウイルスや細菌といった外敵も入ってくるため、腸は身体を守る城壁の役割も担っています。ある程度の病原体は胃酸で殺菌されますが、それをすり抜けるものも少なくありません。そうした強い外敵を体に入れないために、全身の免疫細胞のうち、約70%が腸に集まっているのです。

だからこそ、腸の状態を整えることは、免疫力を保つための土台づくりになります。
季節の変わり目に負けない体を目指すなら、まずは“腸から整える”意識を持ってみましょう。

バランスがカギ!理想の腸内環境とは

腸には様々な細菌が生息しており、その数は1,000種100兆個以上にのぼり、菌株ごとに群集をつくって腸壁にびっしりとはりついています。その状態が品種ごとに並んで咲くお花畑(flora)のようであることから、「腸内フローラ」と呼ばれています。

腸内フローラ構成する菌は、「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3種類。
■善玉菌:悪玉菌の侵入や増殖を防ぎ、腸のぜんどう運動を促すなど体に有用な働きをする菌
■悪玉菌:腸内で有毒物質を作り出す菌
■日和見菌:善玉にも悪玉にも属さず、優勢な方に味方をする菌

これら3種の菌のバランスは、「善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7」の善玉菌優位な状態が理想的とされています。

腸内環境を整えるために、今日からできること

腸内細菌のバランスが崩れてしまうと、腸内環境が乱れ、免疫力をはじめ健康リスクが高まる可能性があります。
お腹の中から元気になるためにも、下記を参考に日々の食事を見直してみましょう。

発酵食品発酵食品にはすでに善玉菌が存在しており、食べることで腸内に善玉菌を増やす作用がある。味噌、塩こうじ、納豆、キムチなど
ビタミンA腸内の免疫細胞が作るIgA抗体は、侵入してきた病原体の効力をなくすように働く免疫物質で、ビタミンAはこの生産に必須。レバー、うなぎ、卵、チーズなど

【簡単レシピ】おすすめ免疫力アップレシピ

ここでは、忙しい毎日でも簡単に作れる免疫力アップレシピを3つご紹介します!
ぜひ1品ずつでもチャレンジしてみてくださいね。

キャベツたっぷりの一口チヂミ

粉を少なめにする代わりにキャベツをたっぷり!
キャベツにはビタミンC・ビタミンU・ビタミンKといった栄養が豊富に含まれています。

たっぷり薬味の刺身漬け丼

マグロに含まれるグルタミンは粘膜強化におすすめ。薬味で使用した大葉やみょうがには抗炎症作用も◎
たっぷりの薬味と刺身で暑い日も食べやすいメニューです。

牛肉ときくらげのチャプチェ

きくらげは免疫細胞を活性化させるβグルカンや、粘膜強化に役立つビタミンDを含む食材です。緑黄色野菜と発酵食品のキムチも足して、さらなる免疫力アップへ!

関連書籍

お医者さんが薦める免疫力をあげるレシピ

免疫力の良い状態を保つために最も意識したいのは、日々の食事でしっかり栄養をとること!
手軽に美味しく免疫力アップできるレシピ45品掲載。
適度な運動・たっぷりの睡眠などと合わせて、健康体を目指しましょう。

この記事の監修者

医学博士

大塚 亮

おおつか医院院長。医学博士。循環器専門医。
オーソモレキュラー・ニュートリションドクター(OND)認定医。大阪市立大学医学部附属病院循環器内科、ニューヨーク州 Columbia University Irving Medical Center, NewYork–Presbyterian Hospital、西宮渡辺心臓脳・血管センター勤務を経て、おおつか医院院長に就任。日本内科学会・日本循環器学会・日本抗加齢医学会に所属。

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